リンパマッサージやリンパ節・リンパ浮腫・リンパ球・リンパ腺などあれこれ
女性に多い乳がんが、検診の重要性とともに適切な外科治療と予後について関係各方面で取り上げれている昨今ですが、その医療ニーズに応えるべく各医療機関での取り組みは顕著なものがあります。
マンモグラフィなどの検診・診断機器の性能も向上し、早期発見と早期治療の流れが定着してきています。
しかしながら、不幸にして乳がんと診断された患者がまず選択するのが、外科治療か内服治療及び放射線治療です。
それはがんの進行状況であるステージごとに判断していくことになります。
外科治療を選択した場合、発生しうる症状として、リンパ浮腫が挙げられています。
リンパ浮腫は、乳がん手術時に合わせて行うことの多いリンパ節郭清による脇の下のリンパ節を切除することによって、リンパ液の流れが悪くなるのが原因です。
医師の見解に、リンパ浮腫が診られた場合の対処として、リンパ節部分へのリンパマッサージが有効としているものがあります。
このリンパマッサージがどの程度の効果があるのか、またより効果的なリンパマッサージ方法が確立しているのか、エビデンスはあるのかどうかの検証が必要です。
今日の乳がん治療の重要な方法である外科治療によるリンパ節の郭清と、これによるリンパ浮腫の発生のメカニズムについて理解を深めることが大切です。
リンパ浮腫の発生防止には、何と言っても大切なのは、リンパの流れを妨げないことにあります。
治療と緩和対策として用いられるリンパマッサージを行う前に、注意することがいくつかあるので、この方法をしっかり体得しましょう。
手術した乳房側で重いものを持たない、時折手を上にあげてブラブラさせる、手作業の場所を心臓より高めにするなど、日常の生活の中で組み込むことができます。
次に、リンパマッサージが必要になったと診断された場合の留意点を述べます。
とかく医師の診断を過剰に意識すると、有資格者を求めることになるが、発生している状態にもよりますが、一義的には自分自身でできることが多いのです。
リンパマッサージの目的は、体に滞ったリンパを流して正常化することでありますから、むくみが出ているなと発見した場所を中心に、手のひらと指先を意識して優しく撫でるように移動させます。
リンパ節のある部分は、あまり力を入れずに行うことです。
毎日、気がついた時点で気軽に行える利点を活かし、リンパ浮腫の症状軽減を図ってください。
そして、医師への定期検診時には必ず、自分の行っているリンパマッサージ、その結果の変化の状況など、できるだけ詳しく報告して、医学的な診断を受けることは忘れてはなりません。
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